糖化を攻略!アンチエイジング!①基礎編

糖化を攻略!アンチエイジング!②対策編

で説明しましたが、食品の調理法でAGEsの量は大きく変わるということでした。

熱の伝わり方による調理法の違い

食品に含まれる成分の化学反応を左右するのは”熱の伝え方”になります。

それにより、栄養価、AGEsの産生量も大きく変わってきます。

①湿式加熱(水を加えて加熱)

水が食材に熱を伝えることで加熱します。

蒸す、茹でる、煮るといった加熱方法です。

調理温度は水の沸点である約100℃となります。

蒸す・ゆでる;熱を加えても比較的AGEsが発生しない調理法

煮る;AGEs量は少ないが、長時間煮込むにつれて多くなる。

②乾式加熱(水を奪って加熱)

焼く、炒める、揚げるといった加熱方法です。

調理温度は約150℃から300℃となります。

炒める;高温で炒めるほどAGE値は高くなってくる。

焼く;強火や直火で焼いたおいしそうな焦げ目がAGEsが高い部分になる。

揚げる;高温調理となる天ぷら、フライはAGEsが多い。

③電子レンジ

マイクロ波と呼ばれる電磁波を利用し、食材そのものを発熱させます。

マイクロ波加熱は内部の細胞から破壊されていくので、特にタンパク質は性質が変わりやすくなります。そして焼き色はついていなくてもメイラード反応と同様の状態をつくります。

一度焼いた、揚げた食品の電子レンジでの再加熱はAGEsを大量発生させ、脂質の酸化、劣化を進めるため最もさけたい調理法となります。

調理温度は100℃以上となります。

”食品に含まれる糖とタンパク質が熱が加わることで結びつき、褐色になる”というメイラード反応は120℃以上で加熱されると起き、AGEsを生成するといわれています。このメイラード反応が120℃でおきるということは、水を使って茹でるか、蒸すかの調理法がAGEsが発生しにくい調理法といえます。水は加熱しても100℃程度でおさまるからです!

そこでおすすめが、低温調理です!

低温調理とは!?

”食材の温度を低温に保ったまま、長時間かけて加熱することで、食材の柔らかさと水分を保つ調理法”です。

ステーキをフライパンで焼いては火からおろし、アルミホイルでつつんだり、

炭火や焚き火の上でくるくる回しながらお肉を焼いたり。。。

といった手間のかかるやつね。。。

と思いませんでしたか?

今は激便利な低温調理器がたくさんあるんです!!

BONIQ

BONIQ公式サイトより

我が家が使っているのはBONIQ Pro。

(現在Proは生産終了で、BONIQ2.0が販売となっています)

”フリーザーパックに食材を入れ、空気を抜いた状態で湯煎することで、熱が減衰することなく、設定した温度で全体をむらなく調理することができる”という湯煎機。

食材によって科学的に美味しい温度がきまっています。

その最も美味しいお肉の状態になる温度を意図的にねらう、”絶対温度の火入れ”をボタン一つで可能にするという調理器具なのです!!

低温で調理するので、食材のタンパク質の変性を抑え、水分の流出をおさえるため、しっとり柔らかく、ジューシーなお肉が出来上がります!!

しかもスタイリッシュ!

調理は超簡単!

①お肉に調味料で下味をつけて、フリーザーパックに入れる。

②時間と温度を設定し、水に食材を入れてスイッチオン!

③時間になったらお湯から食材をとりだす。(必要なら表面を軽くフライパンで焼いて香ばしく仕上げる。)

で、めちゃめちゃジューシーで柔らかいステーキ完成☆

最後に表面を焼いてはありますが、それまでは100℃以下の加熱なので、タンパク質の変性は抑えられAGEs産生は少なくなります!

鶏むね肉でサラダチキンを作るときなどは最後の焼きも加わらないため、本当に安心です!

しかも胸肉なのに本当にプリプリジューシー。

低温調理で食材は安全なの!?

低温で実際食中毒は防げるの?と心配になりませんか。

仕上がりはいつもお肉の中心はほんのりピンク色で、実際大丈夫?と思うこともありました。

厚生労働省が定めている食品規格基準によると、

牛の肝臓又は豚の食肉を使用して食品を製造、加工又は調理する場合は、その食品の製造、加工又は調理の工程中において、牛の肝臓または豚の食肉の中心部の温度を63度で30分間以上加熱するか、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌しなければならない。

厚生労働省HPより

とあります。

BONIQには”低温調理 加熱時間基準表”が付属しています。

BONIQ公式HPより

温度、時間、食材の厚みの相関で安全な設定が決めてあります。

牛、ラム、鶏肉においては国際安全基準、豚肉においては厚生労働省の基準をもとに設定時間を算出されています。その設定時間は単に食肉・生食用ではない魚が狙った芯温に達する時間ではなく、安全レベルまで加熱殺菌が行える時間を加えてあるということです。

清潔に安全に調理するポイントがきちんと説明されていますので、そのとおりに行えば、約2年間使用していますが食中毒になったことはありません。

で、肉料理ばっかりなの?

公式HPには低温調理レシピがたくさん掲載されています。

我が家ではほぼ、牛肉、豚肉、鶏肉ときどき魚ですが、(ほかを試す気がなかっただけ)

最近は豆乳ヨーグルトも作れるようになりました!

温度を一定に保てるので、発酵食品がつくれるのです。

もう健康しかないですね。

いつかBONIQ料理メニューもアップしようかな。

BONIQ Proのおススメポイント

*出力が強い

BONIQ Proは1200w。設定温度までの到達時間が短くてすみます。

出力パワーが強いと一度に量もたくさんつくれるので、たくさん食べたい方はうれしいですね。

*スマホで遠隔操作できる!

外出中でも、出来上がりに合わせてスイッチを入れることができます!

でも生の状態で数時間水中放置はちょっと気になる。

お留守番のマドモアゼル達に、今からお肉いれてーとは頼めます。

*防水なので丸洗いできる

やはり食品に関係するものなので、洗えるのは安心です。

*アクセサリーがおしゃれ

BONIQ公式HPより

100℃までの耐熱性があり、深さ15cm以上、容量5L以上、食品全体が湯煎に浸かる水量がセットできるという条件を満たせば本体を挿入する容器、鍋はなんでも良いようですが、やっぱりキッチンはおしゃれがいい!!という方にはピッタリです。

一番右のBONIQ ホーロー鍋なんてかわいすぎる。

デメリットも。。。

たんぱく質が変性しにくい、AGEs少ない、ジューシーヘルシーで美味しい、しかもスタイリッシュとメリット盛りだくさんですが、実はいろいろ困ったことも。。。

*調理に時間がかかる

うちのお気に入りローストポークは、4時間くらい時間がかかってしまうので、仕事帰りに今日はローストポークつくろー!というわけにはいきません💧

我が家はじつはBONIQはムッシュ担当なので、突然頼んでも”いまからつくっても22時過ぎるよ”とか言われます。

*湯煎から出し忘れる

はっきりと大きな出来上がりの音楽がなるのですが、なぜか取り出すのが遅れる。

寝てしまった。。。ちょっとお買い物に行っていた。。。

そんなときがあるんです。。。

完全に自分が悪いです。

ちょっと食感がかわってしまいます。

*スマホアプリがいまいち

Wi-Fi環境によってアプリが使えません。

我が家もWi-Fi環境を変更したらアプリがうまく作動しなくなってしまい、もっぱら本体での操作となってしまいました。

アプリのトラブルはやや多いようです。

なのでスマホ操作に魅力を感じての購入は控えた方が良いかも💦

*壊れやすい

今まで2回本体交換になりました💧

対応は早く、新品と交換でむしろありがたい。と思ってしまったり。。。

おわりに

低温調理器は何個も購入するものではないので、我が家のBONIQ Proについての話になりましたが、BONIQ以外からも低温調理器はたくさん発売されているので、パワー、大きさ、使いやすさ、お値段など色々比べてみてください。

低温調理をマスターして、また美容と健康に一歩前進です!!